多くの種類がある仏具。何から揃えればいいかわからない、何が必要なのかわからない。
そんな方も多いのではないでしょうか。
今回は初心者の方でもわかる仏具に必要なものと選び方について、詳しく解説いたします。
仏具とは?どんな物があるの?
仏具とは?
一番大切な人をもてなすときは、身を清め(香)、灯りをともし(灯)、季節の花(花)を活けたり演出をします。
そのうえでおいしい食事(供物)などでもてなすのです。そんなおもてなしの文化が自然と仏さまをおまつりする形式美として定着しました。
より深くお詣りの時間をすごすにはこれらの意味を理解し、より良い香りや季節感あるお花でお飾りすると良いでしょう。
お仏壇
お仏壇は基本的に2段~4段の棚が設けられています。
一番上に本尊様、二段目にお位牌、(本尊様とお位牌は礼拝の対象になるため、高い位置に祀ります)三段目に花立、香炉、火立というのが基本ですが、仏壇の大きさや棚割で変わってきます。
お位牌
お位牌はお仏壇に合うサイズを選びましょう。
一番上の段に安置しても頭がぶつからないくらいの高さで、台座巾も内部巾の1/3以下でないとバランスがなかなかとれません。
あまりお位牌の巾が広いと本尊様を隠してしまいます。
仏像・掛軸
仏壇の中の一番上の段に祀ります。本来最も大切に扱うものとなります。
おリン
手元に近い打ちやすい位置に置きます。お参り前に2回、終わったら1回リンを鳴らします。
お線香・ローソク
引出しにしまって、必要最低限のものだけ出しやすい場所に置きます。
必要最低限な仏具
身を清め(香炉)、灯りをともし(火立)、季節の花(花立)を活けることが供養の基本ですので香炉、火立(ローソク立)、花立が必要です。
これを3具足と呼び、基本的なお道具になります。他に本尊様への供物としてごはん(仏版器)、お茶(茶湯器)があります。
3具足にこの2つを加えると5具足と呼びます。
仏具の選び方
サイズで選ぶ
実際には火立にはローソク、花立には花を飾りますから、後ろが隠れすぎないように気をつけましょう。
金額で選ぶ
PC製や陶器のものは比較的お安くお求めできます。金属製のものは高価なものが多いですが壊れる心配はありません。
デザイン・材質で選ぶ
陶器・金属・ガラス・PC製などいろいろあります。色も形状も様々なものがあって選ぶのは大変ですが仏壇にマッチするのを探す楽しい作業です。
便利な仏具セットがおすすめ
最低限の5具足は材質やデザインが統一されたものが良いですね。バラ買いはさけましょう。
購入するときの注意点
実際には火立にはローソク、花立には花を飾りますから、後ろが隠れすぎないように気をつけましょう。
また仏飯器や茶湯器は日常的に使用しますから、壊れにくく扱いやすい形状が良いでしょう。
まとめ
第一に色・大きさ・形状が仏壇とのバランスがあわなければなりません。
そのうえで末永く使用することを考えて良いものを選びます。
セット仏具の一つが破損したときに一つだけ交換できるか、確認しても良いと思います。