回出(繰り出し)位牌とは、複数のお位牌を1つにまとめるためのお位牌です。
1枚目の表題に「先祖代々之霊位」と文字を入れて、中の札にご先祖様の戒名等を書きいれます。
回出位牌(くりだしいはい)に移すタイミング
長い年月が経つと位牌が増えてきます。お位牌が多くなりますと仏壇が狭く感じられ、おまいりやお飾りがやりにくく感じたら、回出位牌(繰り出し位牌)にまとめて良いでしょう。
何本かの位牌をひとつにまとめることで仏壇周りがすっきりします。
年月が経ちすぎてお位牌の文字が判読できなくなる前に回出位牌(繰り出し位牌)に作り直して次世代へ継承していく方が良いと思います。
また故人の三十三回忌や五十回忌などの年忌法要などにあわせて作ることも多いです。
それらの法要は「弔い上げ」と呼ばれ、故人の最後の法要であり、それ以降は法事法要を行わずに終了することを意味します。
いずれにしても回出位牌(繰り出し位牌)を作る際は、ご家族様にも相談され一緒に種類や大きさを選びたいですね。
回出位牌(くりだしいはい)の扱い方
お仏壇の中にお位牌が多くなってきて、お仏壇が狭く窮屈に感じられたら回出位牌への移行をお勧めします。
中に10枚前後の札が入っていますので、古いご先祖様から移しましょう。
新しくお位牌を作成することになりますので、古い今までのお位牌を供養し、回出位牌に魂入れをする必要がありますので法要に合わせてお作りする方が多いようです。
扉付きタイプの回出位牌(繰り出し位牌)をお飾りするときは扉は開いたままです。屋根も付けたままです。
お位牌のお手入れは他のお位牌と同じように乾拭きが基本で水拭きはいたしません。
回出位牌(くりだしいはい)の選び方・購入の際の注意点
お仏壇の大きさにあったサイズを選びます。
回出位牌は通常のお位牌より奥行があるのでサイズはよく確認し、扉があるタイプは扉を開いたサイズも確認した方が良いでしょう。
回出位牌(繰り出し位牌)のサイズは台座や屋根があるので札の長さと位牌全体の高さが違います。
表記はどちらがかいてあるのか間違わないようにしましょう。また、お仏壇の大きさと、お位牌を置く場所の奥行を測りましょう。
回出位牌(繰り出し位牌)は通常の札位牌より厚み(奥行)があるのでご注意願います。
納期に関してですが、お客様より今までの古い位牌の原稿を書き出し(写メでも可)、弊社に送って頂いて私どもでレイアウトを起こすのにも1週間ほどのお時間が必要です。
レイアウトをお客様が確認して、間違いがあれば再レイアウトが必要になります。よく確認して最終的に校了となってから文字を回出位牌(繰り出し位牌)の札に書き入れますので、納期には充分余裕をもってご注文下さい。
回出位牌(くりだしいはい)の種類
一般的なタイプ
宮型で漆塗りの観音扉のものが一般的ですが、家具調仏壇に合わせた形状のシンプルなものも増えています。
おすすめ商品はこちら
おすすめ商品はこちら
人気が高いもの
多くのご先祖様に入っていただくので高級感のあるものが選ばれます。
おすすめ商品はこちら
おすすめ商品はこちら
回出位牌(くりだしいはい)の中札の順番
一般的に、札の一番前列には○○家先祖代々などの表題がきますが、故人様の命日や法事に合わせて日めくりのようにその故人様の札を前列に持ってきても構いません。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
お客様にとって大切なお位牌をまとめるのは商品の手配自体は意外と簡単なことなのですが、仏様の催促もないのでなかなか踏ん切りがつきませんよね。
まずは年忌法要を調べて、そこに照準を合わせて準備し、お求めになるのが一番よろしいかと思います。
ご法要が済んで、古いお位牌は、お寺様の魂抜きが済んだものであればお引き取りすることも可能です。
お気軽にご相談・お問い合わせ下さい。